⑨終の住まいはどこがいい?老後の住まい、理想と現実。

終の住まいはどこがいい?
老後の住まい、理想と現実。

シニア世代の動向
「仕事をリタイヤしたら、海の見える温暖なところで自由気ままに暮らしたい」なんて考えている人もきっと多いはず。でも老後の生活の拠点は慎重に考えないと・・・。
 

ご自身や配偶者・パートナーのリタイア後に 住みたい場所はどこですか。 一つだけお選びください。 既にリタイアして住み替えをされた場合は、 現在のお住まいについてお答えください。

~調査概要~

■調査名   シニア1200人アンケート調査 ■調査方法  WEBアンケート

■調査期間  2020918

■調査対象  全国に居住する50歳から79歳までの男女計1200

■調査主体  株式会社三栄広告社(東京都千代田区)

  仕事で通勤を余儀なくされている人にとっての住まい選びは、職場への通勤距離が優先順位の上位にあり、どんなに環境の良い場所でも、職場まで片道3時間もかかるとしたら、そこに住むことはなかなか難しい。しかし、職場に通うことがなくなってしまえば、何もゴミゴミした都心部で狭い家に住む必要はなくなり、好きなところに住むことができる。 ではシニアの皆さんは、どんな場所に住むことを希望されているのか尋ねてみた。

 4割以上の回答を得たのが「生まれ育った地元」(41.8%)。次いで「都市圏の郊外」(25.1%)。続いて「都心」(14.3%)という順位になった。上記のランキングを世代別・男女別に分類したのが下記の表とグラフ(表2・表3・表4)である。

表1
上記は2021年6月4日(金)の読売新聞東京本社版朝刊
表2

 これらの表を見ると、男女ともに世代が高くになるに連れて、「生まれ育った地元」よりも「都市圏の郊外」の比率が高くなってきていることがわかる。60歳を過ぎて仕事を引退したときは、望郷の念により、これから始まる第2の人生を「生まれ育った地元」で気の置けない幼馴染たちと過ごしたい、考えるのかもしれないが、70代に入ってくると「都市圏の郊外」、「都心」の比率が高くなってくる。

 70代に入り、少しずつ健康面などで不安を覚え始めると、「生まれ育った地元」ではなく、自分たちの子供が暮らす(であろうと推測)都心部やその周辺を希望するようになるのではないだろうか、と考えたが、エビデンスのある分析ではないので実際のところは分からない。

 しかし日本人の平均寿命は年ごとに伸びているので、それに伴って老後の生活資金には多くの金額が必要となり、当初考えていた第2の人生の計画が、イメージ通りに叶うとは限らない。

資料:2019年までは厚生労働省政策統括官付参事官付人口動態・保健社会統計室「令和元年簡易生命表」、2040年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」における出生中位・死亡中位推計。
終の住まいはどこがいい?老後の住まい、理想と現実。

設問「ご自身や配偶者・パートナーのリタイア後に、住みたい場所はどこですか。一つだけお選びください。既にリタイアして住み替えをされた場合は、現在のお住まいについてお答えください。」 自由回答あり。

アンケート実施日:2020918日(金)

アンケート方法:インターネット

アンケート対象:全国の5079の男女

N1,200

<内訳>

5054歳:男女各100

5559:男女100

6064歳:男女100

6569歳:男女100

7074歳:男女各100

7579歳:男女各100

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