アクティブ方面が変化しているシニア

シニアライフスタイルレポート③

100年人生のシニア世代の「遊び」への意識

100年人生、会社生活をリタイアした後、どのように過ごすかは大きなテーマ。100年人生の第一世代ともいえるシニア世代(60代の人たち)は「遊び」に対してどのような意識を持っているのでしょうか。そこから見えてくる令和のシニアが見せるアクティブさとは。

シニア世代の遊び方の変移

シニア層の「遊び」として代表的なものといえば、旅行を楽しんだり、ハイキングをしたり、ゴルフをしたり、カラオケをしたりと「仲間でワイワイ楽しむ」イメージがあるのではないでしょうか。実はそんなみんなでワイワイ遊びをする人たちは減っています。例えば国内旅行は38.1%(00年)→34%(20年)へ、ゴルフは18.6%(00年)→13.0%(20年)へ、登山/ハイキングは16.4%(00年)→9.2%(20年)へ、カラオケは17.3%→7%へとそれぞれ見事に減少中。

一方、増加している遊びが「パソコン」と「映画鑑賞」などの「ひとり遊び」系。例えばパソコンは5.3%(00年)→19.7%(20年)へ、映画鑑賞は19.2%(00年)→31.2%(20年)へ増加。音楽鑑賞や美術鑑賞は減少しているため、恐らくネットフリックスやアマゾンプライムなどで映画が手軽に見られるなった事が要因だと思われます。「みんなでワイワイ」から「ひとりで楽しむ」シニアが増えています(グラフ:1)。

グラフ:1 出典:生活定点2020

遊びに対するシニアの意識

また、「遊び」に対する意識においても、「家の中で遊ぶより野外で遊ぶ方が好きだ」が35.5%(00年)→22%(20年)とインドア派が増加。「趣味や遊びは人と一緒にやるよりひとりでやる方だ」が18.6%(00年)→26.3%(20年)とソロ派が増加。「予定を立てない旅をしてみたい」が41.2%(00年)→24.2%(20年)へ減少(グラフ:2)。未だアクティブシニアという言葉を耳にしますが、遊びに関していうとそこまでアクティブではないシニアの姿がそこにはあります。

グラフ:2 出典:生活定点2020

シニアの恋愛は「肉食系」?!

そんな中、アクティブシニアの名に恥じないジャンルがあります。

それは「恋愛」です。

そしてシニアたちは、若年層よりもマッチングしたらまずは会いたいと思う人が3倍ほど高いそう!メッセージをやりとりするのが面倒という一面もあるかと思いますが、グイグイいく超攻撃型のスタイルです。控えめに言って肉食系シニア爆誕です。そして、「充実した人生のために何度結婚してもかまわない」が15.7%(00年)→21.4%(20年)へ増加している事を鑑みると、出会いはマッチングアプリですというシニアが今後増えていきそうですね。シニアはやっぱり元気です。

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