⑧「現金払い」はもう古い?シニアだって支払手段は 多様化しているんです!

「現金払い」はもう古い?シニアだって支払手段は多様化しているんです!

シニア世代の動向

 クレジットカードに電子マネーといった現金以外の支払手段が増えてきていますが、今やシニア世代だって電子マネーを使いこなす時代です。今回はシニアの決済手段について調べてみました。

 

あなたが買い物全般で最もよく使う

支払い手段を教えてください。

~調査概要~

■調査名   シニア1200人アンケート調査
■調査方法  WEBアンケート

■調査期間  2020918

■調査対象  全国に居住する50歳から79歳までの男女計1200

■調査主体  株式会社三栄広告社(東京都千代田区)

かつて、日常生活の買い物において現金払い以外の選択肢などはほとんど考えられなかった。我が国は幸いにして貨幣価値が高く紙幣の質も世界トップレベルだったのと、キャッシュレス決済のインフラ整備が遅れたことも相まって誰もが当たり前のように現金での売買取引を行っていた。それがインターネット環境とスマートフォン等の端末の著しい進化に伴い、日々の買い物においても現金以外の決済手段が主流になりつつあり、それは若者世代だけではなく、シニアにおいても徐々に浸透していることが分かってきた。

表1

 

表1は普段の買い物において、50歳から79歳の男女1200人にアンケートした結果である。日常的に買い物で最も多く使う支払手段を尋ねたところ、「現金」と答えたのが499人(41.6%)だったのに対して、「クレジットカード」と答えたのが537人(44.8%)にのぼった。
 当社のマーケティンググループでは、若い人たちならばともかく50歳から79歳という世代においては、まだまだ現金払いが多いのではないかと考えていたので、クレジットカードが現金払いを上回ったのは予想外であった。
 さらに157人(13.1%)もの方々が日常的に最も使う支払手段に「電子マネー」をあげていることも驚かされた。
 電子マネーの普及については店舗側の整備が急ピッチで整い、各種企業が電子マネー参入にしたことと同時に、コロナ禍で現金を触りたくないという心理が働いたことが要因であると推測される。特にシニア世代においては、コロナ対策の一環として電子マネーやクレジットカードなどのキャッシュレス決済が広まったのではないかと思われる。

 では、現金派・クレジットカード派・電子マネー派などには特徴があるのか、当社のシニアマーケティングチームが1200人アンケートの他の質問なども勘案してそれぞれのペルソナを作ってみた。

上記は2021年6月4日(金)の読売新聞東京本社版朝刊

 さらに支払手段について男女別・世代別でまとめたものが下記の「表2」である。。

表2

 

 表2を見ると、若干ではあるが男性に比べて女性の方が現金払いの比較的高いように見受けられる。また電子マネーについては、男女ともに75歳を過ぎると使用率がぐっと下がる傾向があるようだ。これはスマートフォンの使用率にも比例していると考えられる。男女別でも女性より男性の方が電子

マネーの使用率は少しだけ高いようである。

 経済産業省でもキャッシュレス決済の拡大については積極的に推進しており、今後は全世代に渡ってキャッシュレス決済が拡大されてゆくのは間違いないだろうが、シニア世代にどれだけ浸透するかは、キャッシュレス決済のベネフィットをどれだけ明確にできるか、シニア世代のデジタルへの抵抗をどれだけ緩和させられるかという二点が焦点になってくるだろう。

設問「あなたが買い物全般で最もよく使う支払手段を教えてください。」

アンケート実施日:2020918日(金)

アンケート方法:インターネット

アンケート対象:全国の5079の男女

N1,200

<内訳>

5054歳:男女各100

5559:男女100

6064歳:男女100

6569歳:男女100

7074歳:男女各100

7579歳:男女各100

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